Illustratorのパレットを使って、グラデーションを適用させてみましょう。
最近では、ロゴや背景にグラデーションを使用した名刺をよく見かけるようになりました。
グラデーションは、イラストレーターにあらかじめ登録されている、グラデーションスウォッチを利用すれば、簡単に適用するこことが出来ます。
以下の操作画面は、イラストレーターCS3 mac版になります。
グラデーションスウォッチの開き方
グラデーションスウォッチを開くには、スウォッチパレットの右上にあるボタンをクリックします。
スウォッチライブラリを開く/グラデーションで各種グラデーションスウォッチを選択します。
例として、宝石とジュエリースウォッチを選択しました。グラデーションの向きや色を変更するには、グラデーションパレットを利用します。
グラデーションパレットの使い方
パネルコーナーにグラデーションパレットが見当たらない時は、メニューからウィンドウ/グラデーションをクリックすると表示されます。
色の配置場所はスライダーをマウスでドラッグして移動させます。
センターのスライダーを左にドラッグすると、ハイライト部分が左に移動します。
グラデーションの方向を変更するには、角度に数値を入力します。
90と入力すれば、直角方向へのグラデーションに変わります。
グラデーション効果は、線形と円形の二種類が選択出来ます。
グラデーションの色を変更するには、スライダーをクリックしてから、カラーパレットでCMYKを操作します。
スライダーの削除と追加
スライダーの数を変更する事も出来ます。
削除するには、スライダーをマウスでクリックしたら、パレットの外側までドラッグします。
色を追加する時は、カラーやカラーガイド、スウォッチなどから直接グラデーションパレットに色をドラッグしたら追加する事が出来ます。
カラーガイドの利用方法
グラデーションカラーの色の変化の段階を増やしたい時は、微妙な色の差をもたせたスライダーを追加して表現します。その場合、カラーガイドを利用すると簡単に行えます。
カラーガイドを見ると、現在の色を基準として、左側のスウォッチがだんだん濃いめに、右側のスウォッチがだんだん薄めの色になっています。
濃い色を配置したい時は、現在の色より濃いめの色を選んで、グラデーションパレットにドラッグすればOKです。
カラーガイドの基準色が変更したい色と違う場合
カラーガイドの基準色は左上に表示されています。
- 基準としたいグラデーションの色スライダーをクリック
- カラーの色表示が変更されるので、次にカラーをクリック
- すると、カラーガイドの基準色も変更されます。
カラーガイドのハーモニールール
カラーガイドの左上のボタンをクリックすると、ハーモニールールが表示されます。
それぞれ、現在の色を基準として、一定の色のルールにしたがった色の関係になります。グラデーションなどで近似色を探す時は、類似色ルール・類似色2あたりが便利です。
自作したグラデーションは、グラデーションパレットに表示されているカラーをスウォッチなどにドラッグして保存すれば、いつでも再利用する事が出来ます。
グラデーション効果・オンデマンド印刷時の注意点
制作した名刺データを、印刷会社にデータ入稿する時に、オンデマンド印刷で出力してもらう場合はグラデーションの濃度に注意が必要です。
通常、オンデマンド印刷は、薄い色のグラデーションの表現が苦手です。
色濃度が 0%から20%位のグラデーションは、出力が荒くなったりしますのでご注意下さい。詳しくは、印刷各社にお問合せ下さいませ。
以上、グラデーションの基本的な操作編でした。
(つづく)
次のページ→Illustrator グラデーション【文字への適用・2つの方法】
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