イラストレーターのメッシュツールを使えば、写真のようなリアルな絵を描く事が出来ます。
メッシュツールを自由自在に使いこなすには、ある程度の練習や経験が必要ですが、基本的な操作方法を覚えるだけでも、簡単にオブジェクトに立体感をつけたり、深みを出したりすることが出来るようになります。
以下、操作画面はイラストレーター CS3 Mac版になります。
グラデーションメッシュとは
通常のグラデーションとの違いを比較してみましょう。
左のベタ塗りの円に、一般的なグラデーション効果を適用させたのが中央の円です。
右の円はグラデーションメッシュの効果がかかっています。見た目は違いますが、実は中央の円はグラデーションパレットのスライダーを操作すれば、右側のグラデーションメッシュの円と同じ形に変更する事は可能です。
単純なグラデーション効果を適用させるだけなら両方の機能に違いはありません。
グラデーションとグラデーションメッシュの大きな違いは、グラデーションの色の変化させる事が出来るポイントの数の違いになります。
グラデーションメッシュは通常のグラデーションと違い、色の変化をつけることが出来るメッシュポイントをいくつでも追加する事が可能です。
上の名刺では、メッシュポイントが4カ所あります。グラデーションメッシュを利用すると、普通のグラデーションでは表現出来ない色の階調を簡単にオブジェクトに適用させることが出来ます。
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メッシュツールの操作方法
グラデーションメッシュを適用させるには二通りの方法があります。最初に、ツールボックスのメッシュツールの使い方から見てみましょう。
オブジェクトを選択したら、メッシュツールに切り替えます。
次に、オブジェクトの中で、色を変化させたい位置をマウスでクリックします。
クリックした位置にメッシュポイントが作成されました。
このポイントの色を変えるには、ダイレクト選択ツールでポイントを選択してから、別のカラーをクリックします。するとメッシュポイントのカラーが変わってグラデーション化します。
メッシュツールでクリックするたびに、メッシュポイントが追加されていきます。(不要なポイントは、ダイレクト選択ツールで選択してからdeleteキーで消せます)
配置したメッシュポイントは、ダイレクト選択ツールで移動させることも可能です。
複雑なグラデーションをかけるには、メッシュポイントを動かす事が必要になる場合があります。
ダイレクト選択ツールを利用すれば、通常のパスを操作する場合と同じ感覚でメッシュポイントのハンドルも操作出来ます。
ハンドルを上下左右に動かしたり、ハンドルの長さを長くしたり短くしたりする事によって、グラデーションのかかりぐあいの方向や大きさも変化します。
グラデーションメッシュを使うには、もうひとつのやり方があります。それは、メニューからグラデーションメッシュを作成をクリックする方法です。
(次回につづく)
次のページ→Illustrator グラデーション【メッシュツールの使い方】後編
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